「できる医師になりたい」
誰もが一度は思ったことはあるのではないでしょうか。
その最初を一歩を踏み出す初期研修病院を医学生はいろいろなことを考えて選んでいきます。
今日はその中でも「忙しい研修病院」を選んだ、または選ぼうとしている
医学生にそのメリットデメリットをお伝えします。
まずは結論から。
これはあくまで私の周囲の話です。
得られること、たまるもの
- 仕事の生産性が上がる
- 土壇場に強くなる
- 自分のつまずき方がわかる
- お金
- 脂肪
失うもの
- 研修前からの恋人
- 季節感
- 病院以外のつきあい
- 筋肉
もう説明は必要ないかも知れません。以上!
というのも寂しいのでもうちょっと時間をください。
そもそもどんな病院が忙しい病院なのか、要素をみていきます。
次の要素が含まれることが多いです。
- 患者数が多く
- 医師が少ない
の2つ。
医師一人あたりの患者数が多ければ必然的に業務量は多くなります。
加えて
- 年間の救急受診者数
- 年間の救急車受け入れ台数
- 3次救急を受け入れているか
という要素もあります。
これは
- 夜の当直がどれくらい忙しいか
- どれくらい重症な患者がくるか
ということをざっくりと表しています。
ちなみにわたしの初期研修先は忙しい研修病院でした。
- 年間入院患者25,000人(※参考:鹿児島市内の病院平均が約4000人)
- 医師数250人(うち研修医50人弱)
- 年間救急受診者数60,000人(※参考:外来患者数1位の倉敷中央病院の救急外来受診者数が約70,000人)
- 年間救急車台数6,500台(※参考:日本病院会平成21年度アンケードでは5,000台以上の受け入れが719施設中65施設)
でした。
研修生活がどんな感じかというと忙しい科をローテートしている時は睡眠時間が減っていく…
という状況でした(最近はそんなことないようです!)

さて忙しい病院がどんな感じがわかったところで
得られるものをもう一回みてみましょう。
得られること、たまるもの
- 仕事の生産性が上がる
- 仲間
患者数も多く、一人当たりの仕事量が多いので短時間で多くの仕事をこなして
休憩時間を確保するということが求められます。
そういう日々を送っているうちに自然と自分の生産性は上がっていきます。
仕事も一人でやっていたらただつらいだけですが、研修同期がいると頑張れます。
同じような研修病院を求めて集まる研修医の仲間はもっとも大切なものです。
- 土壇場に強くなる
3次救急病院や救急車をたくさん受けている病院で働けばそれだけ重症な人をみる機会も増え
研修医でも急変など生死をわける決断を間際で経験することもあります。
「自分が勉強してないと患者さんの命が危ない」ということも僕自身経験しました。
たくさんの患者を診る中で土壇場に強くなります。
- 自分のつまずき方がわかる
これはメリットに入れるべきなのか迷うところですが、忙しい病院を選ぶと自分のキャパシティ以上の仕事に出会うこともあります。そうすると仕事でつまずくことも出てきます。
そのつまずきには実は傾向があって人それぞれつまずき方が違います。それを把握しておくことで今自分がどれくらいの余力が残っているかわかるようになります。

- お金
- 脂肪
これはまあ、その通りなんですが仕事に追われていると日がたつのって早いですよね。
いつのまにか給料日。ということが起こります。お金はたまりやすいです。
階段ではなくエレベーターを使ったり、間食したりしているとあっという間に脂肪がたまります。
これは経験談ですが研修1年間で+5kg、体脂肪率20%半ばまでいってしまいました。
みなさん気をつけて!
一方失うものもあります。
失うもの
- 恋人
- 季節感
僕の周りでもこの2つを失っている人はいました。
この理由はいろいろあります。みなさんお察しください。
- 青春の時間
研修の時間を過ぎて思うことは、社会人とはいえまだまだ若いということです。
研修を頑張ることは大切ですが、それだけではなく私生活も充実していると良いですね。

まとめ
さて今日は医学生が初期研修病院を選ぶ時の参考として忙しい研修病院のメリットデメリットをみてきました。
この記事を読んで「忙しい病院で働こう!」となったあなた!
是非トライしてみてください。
え?
体力が不安だって?
それはこちらの記事をさらに読んでみてほしい
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