医学部で部活??
医学部に入るとまず勧誘されるのが、そう「部活」。
サッカーやテニス、ラグビーなどの運動部もあれば吹奏楽などの文化部もあります。
特徴は医療系学部の学生だけでやっているところ。
この部活動をする意味と僕が所属していた運動部の強みについて就職の観点から考えてみました(というわけで今回は運動部編です)。
運動部4つの強み
医療系の部活で得られる強みに
- マネジメント能力
- 医師とのコネクション
- 仲間
- 生活体力
の4つが挙げられます。
どんな時にこの強みが活きるかというと、例えば医学生の就職活動「マッチング」の時です。
僕は6年の夏まで部活に励んでいたので顔が真っ黒に日焼けした状態でマッチングの面接試験にいきました。

面接試験ではいきなり「部活ではどんなことをしていたの?」と部活に関する質問から始まりました。面接官も医師なので部活動が共通の話題となり盛り上がりました。
もちろん面接以外に4つの強みが活きる場面はたくさんあります。それはどんな場面か、そもそもなぜこの4つの強みが得られるのか。ひとつずつみていきましょう。
マネジメント能力
学年が上がると部活を運営する立場になります。
運動部だと試合に向けてスケジュール管理をしたり部員の戦力を考えた練習内容を練ったり、部としてのアウトプットに全力を注ぎます。
それだけではありません。
部内の人間関係にも配慮して後輩たちと飲み会をしたり、個別に相談にのったりもします。
そういった経験をしていくことで全体をみて統率する力(マネジメント能力)が身につきます。これは就職してからもとっても大事な能力のひとつです。

医師とのコネクション
OBやOGとして関わる医師とのコネクションはその後一生の武器となります。
卒後医師の日常を聞いたり、自分の進路のヒントをもらえることも多いし実際にOBOGの働いている病院に勧誘されたりもします。マッチングに関するネットにない情報も、入ってきやすいです。
高学年になると病院実習が始まりますが、僕がよく最初に指導医から聞かれていたのは「君なに部?」ということでした。ここで「僕は○○部です!」と答えられると自分の立ち位置が確立される気がしました。
仲間
部活の同期、先輩、後輩と医学部は6年間なので都合11年分の上下関係ができます。この関係性は卒業後もずっと続きます。僕もいまだに先輩に飲みに連れて行ってもらっています。
OBOGのところと共通ですが、マッチングの時もこのネットワークに助けられます。それに働いてからもお互いに励ましあったり、刺激をもらったりします。
生活体力
生活体力とは持久走が走れるとかそういう体力ではなく、隙間時間で寝たり、眠くても終わるまで試験勉強が続けられたり、とかいう体力のことです。これは医師になってからもとても重要な能力のひとつとなります。
ここまで4つの強みをみてきましたが、これって文化部でも同じものが得られますね(笑
特に4つ目の生活体力は別記事もあるので是非読んでみてください。

ところでこの記事を読んでいる医学生は入学前の1年生からマッチング前の6年生までいろいろな学年の人がいると思います。6年生はもう引退しているのでマッチングに向けて強みを再確認してもらって、ここから先は5年生以下のみんなへメッセージを送ります。
最後に…4つの強みを得るために今からやれること
もしあなたが入学前後の医学生なら、自分にあう部活を探すというスタンスで良いと思います。
もちろん医師とのコネクションという意味ではOBOGが多い部活を選ぶという選択肢もあり!
もしあなたが入部後の医学生なら「競技としての部活」以外の部分に目を向けてほしいです。そうすることで部活で得られる自分の強みに気づけるはず!
僕自身、もちろん競技としての部活も大切でしたがそれ以上に部員のモチベーションをどう上げたら良いか悩んだり、試合や合宿のやりくりで苦労したりしたことから得られたことの方が多かったなと感じています。
まとめ
今回は医学部の部活動で得られる強みについて就職という観点からみてきました。
部活に入るか迷っている、もしくは部活に入っているけど何のためにやっているかわからない、モチベーションがわかない医学生にとって少しでも考えるヒントになればと思います。
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